非正規雇用の割合は増加傾向にある?

非正規雇用の割合がどのように変化しているのかをまとめてみます。

非正規雇用はほぼ毎年増加している

厚労省の調査(PDF)によると、非正規雇用の数はデータ上において最も古い昭和59年の段階では約600万人という数でしたが、それが平成28年の段階では2,000万人を超える勢いになっています。

一方の正社員の数は統計の中では一番多かった平成6年の段階で約3,800万人、一番少なかった平成26年の段階では約3,300万人と、あまり変化していません。

なぜ非正規社員は増加している?

なぜこれほどまでに非正規社員は増加しているのでしょうか?

不景気が続いている

労働者の数は平成17年には全体で5,000万人を突破していますが、全体を見ると非正規雇用だけが増加しており、正規雇用に関しては平成20年から26年にかけては減少しています。

これは長く続いている不景気によって企業があまりコストの高い正社員を雇おうとせず、できるだけコストの低い非正規雇用で固めてしまっているというものが考えられるでしょう。

現在では景気が回復傾向という人もいますが、業績が思わしくない企業は少なくなく、正社員の雇用が最近になって増えてはきたものの、依然として非正規雇用で働く人も増えている状況です。

失業者が非正規雇用に流れた?

総務省統計局による調査によると、失業率については以下のようなデータが出ています。

(1) 就業者数,雇用者数
就業者数は6500万人。前年同月に比べ80万人の増加。52か月連続の増加
雇用者数は5757万人。前年同月に比べ57万人の増加。52か月連続の増加
(2) 完全失業者
完全失業者数は197万人。前年同月に比べ28万人の減少。83か月連続の減少
(3) 完全失業率
完全失業率(季節調整値)は2.8%。前月と同率

労働力調査(基本集計) 平成29年(2017年)4月分 (2017年5月30日公表) – 統計局

雇用者数は52ヶ月で連続の増加、そして完全失業者は83ヶ月連続の減少と続いているようです。

しかし、失業者がいきなり正社員になるパターンもあれば、非正規雇用として雇われるパターンもあるでしょう。そして、完全失業者はまだ200万人ほどいるため、これらの失業者がどれくらい正社員、非正規雇用に流れるのかによって割合も若干は変化すると考えられます。

どこかのサイトで見たような気がしますが、現在景気回復の大きな恩恵を受けているのは失業者なのではないかという指摘もあったような気がします(確かに失業者にとっては仕事を見つけられて稼げるようになったのは大きな景気回復の実感かもしれませんね)。

定年退職者がさらに非正規雇用として働くようになった

60歳で定年を迎えた人はすぐに年金をもらうことができません。そのため、今まで働いていた会社においてパートとしてとして働くということも増えています。

実際、今回の調査でも、定年退職者の再雇用者の割合は、前回調査の2010年の15.3%から17.5%に増加している。また、定年前に関係会社やグループ会社に移る事例は、厚生労働省では明確に追跡し切れておらず、そのような人は、今回の統計では、「パートタイム労働者」としてカウントされている可能性が高い。そして、この「パートタイム労働者」の割合も、前回の57.6%から60.6%に増加している。

非正規雇用比率「4割大台乗せ」の正しい見方 – 東洋経済オンライン

非正規雇用は今後も増加していくのか?

今までは60で定年を迎えていた高齢者がさらに5年ほどパートとして働きだすのは大きく影響が出るでしょう。

現在ではやや景気が回復してきたのか、統計では平成27年から前年比の正社員の増加が非正規社員を上回りはじめています。しかし、非正規雇用の人数も増加していることは確かです。

今後の経済の流れによってはまた一気に非正規雇用が増加していく可能性は十分にあると言えるのではないでしょうか?

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